糖尿病の遺伝関係
目次
(1)糖尿病は遺伝病なのですか?
遺伝要素が大きく関係していますが、純粋な遺伝病ではありません。遺伝因子に、運動不足、過食、肥満などの生活因子が重なって発症します。もっとも、正しい生活をしていたのに、遺伝因子だけで発症する糖尿病もあります。
(2)きちんと運動していたら糖尿病にはかからないのですか?
運悪く、遺伝的要素だけで発症することもあります。また、ウイルス感染などが原因でI型糖尿病にかかることもあります。
(3)一族に糖尿病の人はいません。わたしは糖尿病にはかからないといえますか?
いえません。極度の肥満では、インスリン不足になり糖尿病を発症します。また、ウイルス感染などが原因のI型糖尿病、他の病気に続発する2次性糖尿病にかかる可能性はもちろんあります。
(4)糖尿病の遺伝性を具体的な数字で表すとどうなりますか?
両親ともに糖尿病の場合、子供の糖尿病発症率は50%です。両親の一方が糖尿病の場合、子供の糖尿病発症率は約30%です。兄弟(双子でない)の1人が糖尿病なら、他の兄弟の糖尿病発症率は約15%です。一卵性双生児の一方が糖尿病なら、もう1人には約80%の確率で糖尿病を発症します。二卵性双生児で一方が発病すれば、もう1人には約20%の確率で発症します。
(5)遠い親戚(血縁あり)に糖尿病の人がいることがわかりました。私は糖尿病にかかるのでしょうか?
かかる可能性があります。
(6)一族に糖尿病の人がいます。私が糖尿病にかかるとしたらどのようなきっかけが考えられるのですか?
太ったとき、ストレスが続いたとき、手術後、薬物を常用している、ホルモン異常が関係したとき、はしかやおたふくかぜなどにかかったとき、妊娠したときなどがきっかけとして多いようです。
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