糖尿病を自力で克服するための三大Q&A
Q1.糖尿病を自力で克服するための急所を一つだけ教えてください。
なんといっても体重コントロールです。体重が多めの人は、体重を減らせば、ほぼ百発百中、血糖値は下がります。
体重を落とす一つの方法は、朝食を抜くことです。しかし、健康保険制度は、三食を前提として指導体系、薬の使い方などが定まっていますので、一般の医師は、朝食を抜いた場合の指導の仕方を知りません。だから、「三食は食べなければいけません」と指導します。健康保険制度の弊害の一つです。
体重を落とす方法は他にもいろいろあります。
Q2.薬を飲まずに何とかしたいのですが、どうしたらいいですか?
食事療法や運動療法に取り組んだけどダメだった場合、あるいは、食事療法や運動療法に取り組まなかった場合、担当医からは「薬を飲みましょう」と話されます。ごく自然の経過です。しかし、いったん薬が開始されると体内の酵素系に変化が起こり、たいていは薬をやめられなくなります。そして定期的に、薬をチェンジしていくことになります。新薬が出るごとに新薬を試されます。医師にとっての格好の餌食になるのです。言いなりのサラリーマンならそれでもいいのですが、経営者であるなら、その展開を警戒しなければいけません。
薬を始める前に、何かの栄養素で治療できないか、と考えるようにしてください。
内科医は薬を出すのが仕事です。自力で努力して血糖値を下げてくれるのはいいですが、サプリメントなどで血糖値が下がった、という話を聞きたくない、あるいはそんなことはあり得ない、と思い込む本能を持っています。医師にとっての利益相反になるからです。私も医師ですが実際に利用していて、効果満点を認識している栄養素成分が実際にあります。ミネラルのクロムなどはその代表です。
Q3.仮に糖尿病を治療していても、脳梗塞と大腸ガンで死ぬ人が大勢いると聞きました。予防方法を教えてください。
その原因は、自分の身体に蓄積した脂肪の成分です。脂肪が多い少ないではなく、脂肪の種類なのです。人体の脂肪は、20種類余りの脂肪酸で構成されていますが、その脂肪酸のうち、アラキドン酸が多いと糖尿病を発症しやすく、そして、脳梗塞、心筋梗塞、大腸ガンが発生しやすいのです。アラキドン酸は、一般の食用油の成分であるリノール酸が体内で変換されて蓄積したものです。
これを予防するには、青魚の脂肪成分であるEPAを摂取すればいいです。青魚をせっせと食べるのが面倒な人はEPAのサプリメントを摂取すればいいです。ただし、高濃度のEPAサプリメントでなければいけません。
高濃度EPAサプリメントを摂取していると、血糖値も下がってくることがしばしばです。
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